ようこそ!
さけとめしのマコです。
今回のテーマは、
『台湾のウイスキーの歴史と特徴を知るともっと好きになる
【KAVALAN編】』
という話をしていきます。
台湾のウイスキーの歴史について
もっと知りたい・・・
台湾のウイスキーの特徴につい
もう少し深く知りたい・・・
ウイスキー好きなら
深堀りしたくなりますよね!
この記事を読んでくだされば
あなたも明日から
ウイスキー通になれるかも。
台湾のウイスキーの魅力を
誰よりもわかりやすく簡単に
ウイスキーオタクのマコが
もっと好きになってもらえるように
掘り下げていきます。
今回は、熱くなりそうです
台湾のウイスキーを知って衝撃を受けた・・・
まず初めに、
あなたは台湾にウイスキーが
あることを知っていましたか?
わたしは数年前、
台湾のウイスキーを知りました。
そして、
ひとくち飲んだ瞬間・・・
『なんだこれ?』
第一声でした。
『めちゃめちゃ美味いじゃん!』
『なんだこの南国感?』
『トロピカルウイスキーだ!』
『いや、まじ美味い!』
頭を鈍器で殴られたような
衝撃をうけました・・・
それはわたしが
ウイスキーに対する
固定概念があったからです。
ウイスキー造りの概念は
寒い気候の寒冷地というのが
ウイスキー造りの環境にふさわしい。
さらに、
台湾という温暖な気候の国で
ウイスキーが造れるの?
という気持ちで飲んだのです。
決めつけですね
バカの壁です・・・
そして台湾で、
ウイスキーが造れることを
理解することになります。
そんなわたしは
今世紀最高のウイスキーと吠えてます
そしてその銘柄がこれです。
『戦慄のウイスキー』←(勝手に命名)
KAVALAN です。(カバラン)
台湾のウイスキーの歴史
台湾のウイスキーの歴史ということで
わかりやすく簡単に解説します。
巷では、
『タイワニーズウイスキー』
と言われます。
タイワニーズウイスキーとは
台湾で製造されるウイスキーです。
うまいこと言いますよね
誰がいいだしたんだろう・・・
ジャパニーズの名残りですね
今回この記事では、
台湾のウイスキーと評して
お話していきます。
台湾にあるウイスキー蒸留所
現在、
台湾にあるウイスキー蒸留所
2つを紹介します。
【南投蒸溜所】
1978年に設立された南投県にある蒸溜所で、2009年から本格的なウイスキーの生産を開始し、2013年にオマー(OMAR)が発売されています。
【カバラン蒸溜所】
2005年に設立された宜蘭県にある蒸溜所で、2006年から生産を開始し、2008年に初出荷を実現させました。
今回は後者の、
カバラン(KAVALAN)について
深掘りしていきます。
台湾のウイスキーは『KAVALAN』っていうけど、新参者?
台湾のウイスキーは
『KAVALAN』という理由があります。
それは、
台湾で初めて
本格的なウイスキーを造ったのが
カバラン蒸溜所だからです。
さらに『KAVALAN』は
新参者という理由もあります。
さらには、
2005年にできたばかりの
『新参者』です。
カバランの名は、
蒸留所の所在地である
宜蘭県(ぎーらんけん)の
原住民族「カバラン族」が由来で
名付けられました。
では、
だれがカバランをつくったの?
について掘り下げていきます。
台湾のウイスキー『KAVALAN』は誰がつくったの?
台湾のウイスキー『KAVALAN』は
カバラン蒸溜所で生産されています。
カバラン蒸溜所は
KING CAR GROUP
【金車集団】
金車グループが所有する蒸溜所です。
金車グループは
台湾では老舗の飲料メーカー
缶コーヒーから始まり
さまざまな飲料製品を手掛けている
グループ会社です。
さらに、
金車グループの会長
『ティエンツァイ・リー』さん
金車グループのCEO
『ユーティン・リー』さん
この2人(親子)が鍵となっています。
この2人がウイスキー界に
旋風を巻き起こすことになるんです
2002年、
台湾は、WTO(世界貿易機関)
への加盟により国の酒類事業が
民間に開放されることになります。
そこで、
金車グループは
ウイスキー造りを計画をします。
- 2005年に蒸溜所を完成させ
- 2006年から生産を開始し
- 2008年に初出荷を実現させました。
そして、
たった2年で
ウイスキーが出荷されます。
粗悪品の可能性が高くない?
カナダの『one day whisky』を
思い出しますね・・・
カナダの『one day whisky』については
こちらで記事にしています
ウイスキーが
たった2年で出荷の理由は
後述していきます。
台湾のウイスキー『KAVALAN』の特徴
台湾のウイスキー
『KAVALAN』の特徴を
掘り下げていきます。
まず初めに、
台湾のカバランを所有する
金車グループがとった行動があります。
ウイスキーの本場、
スコットランドの蒸溜所を視察し
日本の山崎蒸溜所なども視察して
研究に研究を重ねます。
その背後には,
ウイスキー界で著名な
『ジム・スワン博士』
をコンサルティングに招きいれ
専門的知見と提案のもと
ウイスキー造りが進められます。
ジム・スワン博士とは
世界各国の蒸溜所でコンサルをしアドバイザーとしての名を轟かせ、世界のウイスキーの発展に尽力してきた逸材の人物です。
そのジム・スワン博士がかかわった中でも伝説を残したのがカバランです。
しかし、残念ながら2017年2月14日にエジンバラのご自宅で他界しています。
そして、
製麦から糖化、発酵、
蒸溜、樽詰め、熟成まで
すべての工程を行う蒸溜所を創り
本物の王道の蒸留所を
完成させました。
台湾の経済力はすごいですね
台湾のウイスキーKAVALAN蒸溜所の環境
台湾のウイスキー
『KAVALAN蒸溜所』の
環境について深堀りします。
まず、
ウイスキー造りに重要な
仕込み水です。
この地は高い山脈地帯なので
水が豊富という利点があります。
冷涼でクリーンな
軟水を使用しています。
ウイスキー造りには
冷却に大量の水が必要です。
雨が多い宜蘭県という地域は
水が豊富にあるのも強みになっています。
さらには、
カバランの使用するモルトは
ウイスキーの本場である
ヨーロッパから輸入しています。
さすがに亜熱帯では採取できませんね
ポットスチル(蒸溜窯)は、
スコットランドの
フォーサイス社製を使用しています。
蒸溜所開設当初は
4基のポットスチルでした。
現在は、
20基に及ぶポットスチルが
増設されています。
カバランの勢いは止まりません
それでは、
たった2年で出荷の理由を解説します。
台湾のウイスキー『KAVALAN』は、熟成期間が短い?
台湾のウイスキー
『KAVALAN』の1番の特徴は
短期熟成にあります。
ウイスキーがたった2年で出荷?
おまたせしました!
これには深い理由があります。
台湾は亜熱帯気候で
ウイスキー造りには向かないと
いわれてきたのですが・・・
不利な条件を、
逆に味方につけ
熟成にかける年数を短縮して
ウイスキー熟成が行われる
という訳です。
凄すぎる・・・
わたしはこれを聞いた時
小さな身震いを感じました・・・
出来が良すぎなんですよね・・・
台湾のウイスキー『KAVALAN』に10年熟成がないのは天使のせい?
台湾のウイスキー『KAVALAN』には
10年熟成のウイスキーはありません。
それには、
長期熟成しない理由があります。
台湾という温暖な地域では
前述の通り樽熟成は早く進みます。
ということは、
中身が蒸発していく量
エンジェルシェアという
『天使の分け前』が多くなります。
一般的にスコットランドなど
エンジェルズシェア率は
年間1〜3%程度と言われます。
カバランでは
なんと年間10%も
『天使に持っていかれる』
という訳です。
いわゆる、
10年で樽の中身が・・・
空っぽになってしまうのです。
これが長期熟成できない理由です。
この温暖化の中で
このクオリティは凄いです
台湾のウイスキー『KAVALAN』はトロピカルの風味
冒頭でも述べている
台湾のウイスキー『KAVALAN』は
トロピカルの風味が特徴です。
短期間で、
この風土・気候に合わせて
この風味が出せるという技術!
この威力はまさに、
『戦慄のウイスキー』です。
通常のスコッチウイスキーですと
20年から30年ぐらい熟成させないと
このフレーバー感はでません。
しかしこのカバランは
なんと5年から6年ぐらいで
出来上がってしまいます。
2006年から創業という
まだ短い期間の蒸溜所で
このクオリティーです。
この先も、びっくりするような
ウイスキーが発売される予感がします。
【カバラン公認アンバサダー】
櫻井悠奈さんは
『いまのカバランの味を忘れないでください』
と言っています。
さらに、
【ウイスキー評論家】
土屋守さんは
『2年に1回くらいはカバランを訪れて、20周年のカバランまで見てみたい』
と言っています。
わたしが絶賛する意味は
ご理解いただけたでしょうか?
つぎは
カバランの凄さに
追い打ちをかけます。
台湾のウイスキー『KAVALAN』の実力
それでは、
台湾のウイスキー『KAVALAN』の
実力をご紹介します。
カバランは、
2008年に第1作目である
「カバラン クラシック」の
初出荷からスタートします。
2010年
スコットランドのウイスキーブラインドテイスティング大会優勝
サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティションで優勝
たった4年でウイスキー界の重鎮である審査員をうならせてしまいます。
その後も、
ワールド・ウィスキー・アワードやインターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティションにおいて数多くの賞を受賞していくことになります。
2018年
サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティションでは
ベストアザーが1つとダブルゴールドが8つを受賞します。
インターナショナル・スピリッツ・チャレンジでは
ワールドウイスキーゴールドが2つを受賞しています。
ワールド・ウイスキー・アワードでは
金車グループのティエンツァイ・リー会長、ユーティン・リー最高経営責任者が
、なんと世界初の親子で初めての殿堂入りを果たします。
2019年
もっとも評価の厳しい
インタナショナルワインアンドスピリッツで
最高金賞と金賞4つを受賞し、最高栄誉に輝きました。
2020年
東京ウイスキー&スピリッツコンペティションでは
1位・2位・3位を総なめしました。
2022年
東京ウイスキー&スピリッツコンペティションでは
1つの最高金賞と19の金賞を受賞し、昨年の2倍以上の金賞を受賞しています。
いままでの受賞歴は
300を超える
ウイスキー界の
新撃の酒人なのです。
台湾いってきます!
帰国したら記事にしますので
楽しみにしてね!
台湾のウイスキー『KAVALAN』の銘柄一覧
台湾のウイスキー
『KAVALAN』の銘柄を紹介します。
Kavalam Core Series
カバランクラッシック
カバランコンサートマスターポートフィニッシュ
カバランコンサートマスターシェリーフィニッシュ
カバランディスティラリーセレクトNo,1
カバランディスティラリーセレクトNo,2
カバランバーモンドオーク
カバランオロロソシェリーオーク
カバランポディウム
キングカーコンダクター
Kavalam Cask-union Series
カバラントリプルシェリーカスク
Soloist Series
カバランソリストヴィーニョバリックカスクストレングス
カバランソリストバーボンカスクカスクストレングス
カバランソリストオロロソシェリーカスクカスクストレングス
カバランソリストフィノシェリーカスクカスクストレングス
カバランソリストブランデーカスクカスクストレングス
カバランソリストポートカスクカスクストレングス
カバランソリストアモンテリチャードシェリーカスクカスクストレングス
カバランソリストPXシェリーカスクカスクストレングス
カバランソリストモスカテルシェリーカスクカスクストレングス
カバランは
スコッチウイスキーの王道にこだわり
すべてがシングルモルトになります。
まとめ
今回は、
『台湾のウイスキーの歴史と特徴を知るともっと好きになる
【KAVALAN編】』
というテーマで書いてきました。
いかがだってでしょうか?
あなたは飲まずにいられますか?
台湾のウイスキー『KAVALAN』
まとめてみます。
- 台湾の飲料メーカー、キングカーグループ(金車集団)が所有
- 本場スコットランドや日本の山崎蒸溜所などを視察して造られた
- かの有名なジム・スワン博士にコンサルティングに招き造られた
- 製麦から糖化、発酵、蒸溜、樽詰め、熟成まですべての工程を行える
- カバランの使用するモルトはヨーロッパから輸入
- 宜蘭県は雨が多い地域で、水が豊富
- ポットスチルは、スコットランドのフォーサイス社製を使用
- 1番の特徴は短期熟成にある
- エンジェルシェア率が非常に高い
- この先が楽しみな蒸溜所
- 数え切れないほどの受賞をしている
今回は少し熱くなりました。
一緒にカバランの海に溺れましょう
この記事を読んで
気づきや学びになると幸いです。
追伸!
ウイスキーは台湾だけではありません。
あなたは、
世界5大ウイスキーをご存じですか?
世界の5大ウイスキー
こちらで記事にしています
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